現代のテクノロジカルなシーンは、コラボレーションを中心に構築されています。デザインはもはや「あれば良いもの」や「美化のための遅い介入」とは見なされないほど、エコシステムは共創で成り立っています。同様に、ビジネスや市場の課題をテクノロジー面だけで取り組んでも、もはや永続的で実行可能なソリューションは得られません。
チームや企業に貴重な専門知識を提供することで、エンドユーザーにとって使いやすく、インパクトのあるプロダクトが生まれます。ビジネス、テクノロジー、ユーザーのニーズを結び合わせるデザイナーの役割は、アーチの要石のように極めて重要です。
では、スタートアップ企業のプロダクトデザイナーは何をするのでしょうか?
プロダクトデザイナーは、プロダクトや機能を生み出すプロセスを担当します。リアルユーザーの問題を定義して、実現可能なソリューションを想定することから始めるのです。既存プロダクトに新機能を追加する良い例として、Instagram上でのショッピングを可能にすること、LinkedInでコースを学べるようにすること、などが挙げられます。
ご想像通り、毎週毎週、システムは複雑になっていきます。だからこそ、ユーザーにとってシンプルにしておくことが、プロダクトデザイナーの第一目標の一つです。プロダクトがどのように機能するかを評価して、改善を提案するよう常に尽力しています。
プロップテック・スタートアップ企業やその他のテック・エコシステムで働くデザイナーは、一週間どのように仕事をしているでしょう?
(画像 loblawdigital ©)
1) 各プロジェクトの開始時には、ユーザーリサーチに主眼を置きます。
私たちが提供しようとしている問題やユーザー様のニーズについてもっと知るために、インタビューの進行、フォーカスグループでのミーティング、アンケート送付などを行います。
2)その後、リサーチ結果を分析して仮説を立てます。これは、問題の枠組みを作り、イノベーションの準備をするのに役立ちます。私たちはこれを、ダイバージェンスとも言います。
(画像 designforhealth ©)
3) 次は、コンセプトの考案です。目前の問題に対して、様々な選択肢や解決策を模索し始めます。ワイヤーフレームやプロトタイプとして知られる予備的なデザインがこれに当たります。
(Unsplashより画像引用 @kellysikkema)
4) そして、このデザインをリアルユーザーでテストします。プロダクト全体の機能性を評価することが、主な目的です。平たく言えば、デザインが機能しているか否かです。
5) 得た結果に基づいて、デザインを再確認、改善します。単純に見えますが、これは直線的ではなく動的で反復的なプロセスです。
6) すべてのプロセスにおいて、私たちは開発者とプロダクトマネージャーのチームに学んだことを伝えて、必ず全員が共通の理解を持つようにしています。プロダクトチームは共創で成長するということを、忘れてはいけません!
この動的なプロセスの終盤では、多くのことを学びました。いくつかの段階でプロダクトのニーズを発見し、今後のデザインのための強力な基盤と根拠を作成し、リアルユーザーでプロトタイプをテストしました。この時点で、先に進んでアイデアを発展させるか、すべてを放棄するかを決めることができます。いずれにせよ、どちらかを判断するのに十分な情報を持っています。
7) プロダクトや機能が市場に出回るようになります。リアルユーザーは公然と大規模に/広く使うことができます。しかし、私たちのチームでの仕事はここで終わりではなく、終わるべきではありません。発売に先立ち、そのプロダクトまたは機能が正常に働いているかどうか評価できるように、成功の指標をいくつか決めておきます。成功指標の一例として、ドロップアウトしたユーザーの割合に注目することが考えられます。そして、ドロップアウトの原因を詳しく調べて、それに対処する方法を見つけることができます。
これで、デザインのプロセスは完了です。機能が市場に出て、プロダクトが売れ、完全に機能するプロダクトを何度も改良、対応するようになります。これまで見てきたように、プロダクトデザイナーの仕事はこの行程で根本的な役割を果たしました。だからこそ、PriceHubbleは強固なデザイン文化を育むことで、大小さまざまな組織の中でお客様に喜んでいただき、ユーザー様の発展に貢献するプロダクトを作り出すことができると信じています。
PriceHubbleにおけるデザイン統合についてもっと知りたいですか?実行ユーザーフィードバックセッションについて語る当社社員Alexandra Negrutによるこの記事をチェックしてください。